Tuesday, July 01, 2008

“枯れ専”の“アラウンド30”
(“アラ50”の彼が大好きな私)

雑誌をパラパラめくっていたら、当たり前のように使われていた“枯れ専”という言葉。 なにそれ~? 知らないよ~!ってことで調べてみると、「“枯れ専”とは、社会の荒波にもまれて人生の酸いも甘いも知り尽くし、若い人のギラギラした油が抜けきった“枯れたオジサマ”を好む女性のことです。 ちなみに枯れたおじさんの魅力をまとめた『カレセン~枯れたおじさん専科』という本まで既に出版されています。」

なるほど~。 『カレセン~枯れたおじさん専科』によると、“枯れたオジサマ”の定義は・・・
・一人の時間をもてあまさない
・路地裏が似合う
・金や女を深追いしない
・自分の年齢を受け入れている(若ぶらない)

ふ~ん。 “枯れたオジサマ”好みの“アラウンド30”が増えているっていうのは、なんか分かるような気がする。 20代後半~30代前半の女性っていえば、ちょうど仕事に慣れてきて、責任も持たされるようになってきて、ストレスレベルはマックス、なかなか疲れがとれないっていう毎日を過ごしている頃。 キャピキャピした後輩が入社してきて、同年代とか上司の男性はその子たちに夢中で、自分たちには目もくれないっていう状況の中、女としての魅力に疑問を感じる頃。 そんな時、“枯れたオジサマ”が禅僧のように、やけに格好よく見えて、すがってしまいたくなるものだ。 私も“アラウンド30”の頃は、落ち着いたグレーヘアーの男性に憧れたものだわ。 老眼鏡をかけて朝刊を読む姿に萌え~とか、あった、あった。 

私の中の“枯れたオジサマ”のイメージは、“アラウンド60”。 そんな彼はきっと・・・休み前の夜じゃなくて、平日の真ん中あたりの夜に、「もし良かったら」なんてかなり控えめに食事に誘ってくれて、期待もせずについていったお店はちょっと外れたエリア、例えば根津とかにあったりして、お店は外観からしてなんとも情緒的で、中に入ったらどこか懐かしい感じで、もちろん女将とは長年知りあいだからフツウのお客よりも1品、2品多くサービスしてもらえて、私が機関銃のように仕事のグチを話し始めたとしても黙って聞いていてくれて、話の途中ではやわらかく微笑みながら相槌を打ってくれたり、時には全く嫌味じゃない感じで、抽象的なアドバイスをしてくれて、お酒を飲んでも背中はピシっとしていて、私のグラスが空くか空かないかのタイミングで、「どうする?」っておかわりを聞いてくれて、私の頬が赤くなった頃には、「トイレはいいの?」って場所を教えてくれて、席に戻ってきたらお会計はとっくに終わっていて、お店を出た後も、「もう一軒行こうか」なんて夜を引き伸ばすことなんかしないで、スっとタクシーをとめてくれて、私が、「一緒に乗り込んでくるのかしら?」とチラっと思う隙もあたえずに、「これ使って」ってタクシー券をくれて、「おやすみ。 楽しかったよ。 ありがとう。」ってドアを閉めて、私の乗ったタクシーを見送る・・・


“アラウンド40”(今年39歳)の私は、私自身が「枯れてきた」と自覚しはじめているので、“アラウンド60”だとちょっといきすぎ。 “アラウンド30”は若すぎて疲れちゃうし、“アラウンド40”は理屈っぽくて面倒くさい。 今の私にとっては、“アラウンド50”がちょうど良いバランス、ド・ストライク。 “アラ50”の彼が大好きな私♪ 

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