Thursday, August 02, 2007

Let's Get Married

2人でいることに慣れてしまった後、1人に戻るのはかなりしんどい。 この感覚は麻薬の禁断症状に似ているかもしれない。 ココロに、カラダに、そこらじゅうに、甘い記憶が染み込んでいて、それが抜けていくときに、ココロが、カラダが、そこらじゅうが、痛み出す。 完全に抜け切るまでには、2人で一緒に過ごした時間と同じくらいの時間が必要だ。

昨日から禁断症状と戦っている私。 昨日より今日は、格別にしんどい。 少なくても明日まではこの状態が続くだろうと思うと、さらにしんどくなる。 いやしかし、あと1日の辛抱、そう言い聞かせて、平常心を取り戻し、通常どおりの生活を送ろうと、我ながら涙ぐましい努力をする私。

これだからイヤなのだ、「2人でいること」に慣れるのは! 『星の王子さま』の中で、王子さまも言っていたっけ。  誰かに慣れ親しんだ後1人に戻って、こんな想いを味わうくらいなら、2人の時間なんて欲しくなかった!! こんなつらい時間を過ごすくらいなら、ずっと1人でいたほうが、良かった!!  

~ウィキペディア「星の王子さま」より~

泣いている王子のところに、キツネが現れる。悲しさを紛らわせるために遊んで欲しいと頼む王子に、仲良くならないと遊べない、とキツネは言う。キツネによれば、「仲良くなる」とは、あるものを他の同じようなものとは違う特別なものだと考えること、あるものに対して他よりもずっと時間をかけ、何かを見るにつけそれをよすがに思い出すようになることだという。これを聞いた王子は、いくらほかにたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い精一杯の世話をしたバラはやはり愛おしく、自分にとって一番のバラなのだと悟る。

キツネと別れるときになり、王子は自分がキツネと「仲良く」なっていたことに気付く。別れの悲しさを前に「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と思う王子に、「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなった事は決して無駄なこと、悪い事ではなかった」とキツネは答える。別れ際、王子は「大切なものは、目に見えない」という「秘密」をキツネから教えられる。

2人の時間を知った後に感じる孤独は、1人で感じる孤独より、ずっと深く、重く、暗く、つらい。 だからきっと、1度も結婚したことのない独身の人が感じる寂しさより、1度家庭を持った後に独身に戻った人の感じる寂しさのほうが、ずっとずっと大きいに違いない。  

あぁ、それなのに、どうして人は、1人でいることより2人でいることを選ぶのだろう? 一瞬の別れ、または永遠の別れがあると知りつつ、そこに痛み苦しみがあると知りつつ、それでもなお、そのすべてを背負って、「2人でいること」を選ぶのだろう?

あぁ、そうか、キツネの言うとおり、「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなったことは決して無駄なこと、悪いことではなかった」 と思えるからこそ人は、一瞬の別れや永遠の別れがあると知りつつ、そこに耐え難い痛み苦しみがあると知りつつ、それでもなお、そのすべてを背負ってまでも、誰かと一緒に過ごすことを選ぶのだ。 それくらい、「2人でいること」は素晴らしいことなのね。


♪♪ Now let's get married
No need to wait and waste our time
Why do we have to carry on this way?
No one can keep us apart
So,let's get married right away ♪♪

**************************
禁酒40日目
since June 23, 2007

sober.com
**************************

No comments: