Tuesday, September 21, 2010

À Mon Amie Marion



フランスからエアメールが届いた。
差出人の名前を見てすぐにMのお母さんだと分かった。

封を開けると手書きのフランス語の手紙と2枚の写真が出てきた。
1枚目の写真はMと生後まもない彼女の赤ちゃん、
2枚目の写真は5歳になった子供のものだった。

フランス語をしっかり勉強しなかったことが悔やまれる。
「フランス語で書くことをお許しください」から始まっている
その手紙の内容がぼんやりしかわからない。

「わたしはMの母です。
Mが2004年にマドリッドで亡くなったことをお伝えします・・・
Mはスペイン人のJLと結婚して、スペインのテロ事件の8ヶ月前に、
Iを産みました・・・Iは父親と一緒に住んでいます・・・
あんなひどい事件が起きるなんて。
そしてその事件に巻き込まれて命を落とすなんて・・・
MはコロラドのT短大でたくさんの良い思い出ができたと、
日本人の友達がたくさんできたと、言っていました。」

「Mと孫Iの写真と、5歳になったIの写真を同封します。」

Mが娘Iを抱いている顔はとても自慢げで、勝気なMらしいなと思った。
そして5歳のIはとても美しくしく大人びた表情をしている。

Mはわたしのイメージどおりのフランス人女性だった。
彼女がタバコを取り出せば、
フランス人、日本人、アメリカ人、メキシコ人たちが、
即座にライターを取り出して、火をつけた。
まだ19歳くらいだったというのに、
彼女はまったく男性たちに媚びることなく、
凛としていた。

Iは母Mの遺伝子を受け継いでいるだろうから、
きっと素晴らしく魅力的な女性になるだろうし、
世の中の男性たちは彼女の小悪魔的な
「je ne sais pas」にきっと振り回されることになるだろう。
(良い意味で!)

May M rest in peace and love.

そして、世界中の人たちがもっとお互いの相違をリスペクトして、
原点にかえって、共通点を見出して、
愛し合い、許しあい、平安にたどりつき、
争うことなく平和に共存することができますように。

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