(物心ついて)初めての着物
七五三のお参り、3歳のときには、赤い着物を着せてもらいました。
髪をアップにしてもらってね。
着物を着せてもらう機会は、それが最初で最後でした。
成人式のお祝いのときは、着物を買ってもらう代わりに、
アメリカへ留学させてほしいとお願いしたので。
1月の三が日に渡米したので、成人式にも不参加でした。
今おもえば、20歳のお祝いは、人生で1度きりですから、
レンタルでもいいから着物をきせてもらって、
写真撮影でもしておけばよかったかなと、少々、悔やまれます。
と同時に、あのとき、そういう決断をしたからこそ、
20歳で最初の渡米をすることができ、学業は挫折しましたけど、
純粋なココロの目でアメリカという国を見ることができたんだから、
良かったのかなと思ったりもします。
アメリカ滞在中は、「日本人」であることを意識することが日常的にあり、
「和」ものに惹かれ、帰国と同時に、「35歳からは着物を着て生活する!」
と決意したものの、着物は高いですし、着付教室の月謝も高いですし、
実現できずに今日まできてしまいました。
でもやっと、着物を着せていただく機会が、最近あったんですよ。
紐を一本結ぶたびに、
一枚レイヤーを重ねるたびに、
ひしひしと、コトバでは表現できない思いがこみ上げてきて、
涙が自然と滲んじゃってね。
あの思いはなんだったんでしょうかね。
憧れていたものに手が届いた、という思いだったのでしょうか。
また、着る機会があればいいなあと思います・・・というか、
これを機に、そういう機会をつくっていきたいなと、思いました。
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