ストリップ
アメリカのストリップ店にはよく行った。
ものすごくキレイな顔の女の子たちが、あっという間にハダカになって、うっとりするような動きで、流行の曲にあわせて、カラダをくねらせて踊ってた。 たまにダンスのぎこちない子もいたけど、ほとんどがプロのダンサー顔負けの動きで、そこには「エロさ」なんてみじんもなかった。
日本のストリップはどうなんだろ?
ということで、横浜の『浜劇』に行ってきた。
入り口で入場料を支払い、簡単なルール説明(「女性は『出入り禁止』って書いてあるトイレを使ってくださいね」とか「21時からビールは飲み放題です」とか)を聞いて入場。
入った瞬間、ビックリした。
ライトが昼間の太陽よりも明るく燦燦と降り注ぎ、その下では、パフォーマンスを終えたばかりのダンサーのサイン&写真撮影会が行われていた。 「意外と健全」って思ったのはほんの1秒で、よく見ると、彼女は全裸でM字開脚、アキバのメイドカフェの店員みたいな声で、「ありがとうございます!」を繰り返し、泣きそうな笑顔を振りまいてた。
そして、ライトが落ち、次のパフォーマンスが始まる。
そして、アメリカと日本のストリップには大きな違いがあることに驚く。
日本のストリップは・・・情緒的だ。
アメリカのダンサーたちは、これでもかという勢いで、挑発的な動きを繰り返し、「これはプレイなのよ」という姿勢を崩さず、そこにはものすごく強烈な一線があるというのに、日本のダンサーーたちは、ものすごく穏やかで、「わたしはあなたの彼女よ」みたいな雰囲気をかもし出している。
彼女と浴衣でデートした後、彼女が静々と浴衣を脱ぎ始める・・・彼女の部屋へ遊びにいったら、ちょっとふざけた感じで服を脱ぎ始める・・・という感じで、そこにはストーリーがある。
彼女たちは、恥ずかしそうに伏せ目がちで登場し、それでも時間と共に徐々に心を開き、躊躇いながらも1枚1枚と着ている服を脱いでいく。 足を開き、指で局部を開き、時には腰を前後に動かす。 まるで目の前のオーディエンスとセックスをしているかのように。
彼女たちが、足を高々を上げ、大きく左右に開き、局部を見せる瞬間、会場には大拍手が起こる。 オーディエンスのほとんど全員の表情は恍惚としている。 まるで神々しいものに触れたときのような顔だ。
ダンサーとの距離がものすごく近いため、ダンサーのカラダの細部が見えてしまう。 左の足の薬指のペディキュアがはげていたり、ふくらはぎに大きな傷あとがあったり。 あるダンサーとは偶然視線が合ってしまって、彼女はわたしの目の前で足を開いたとき、「いいのかな?」と言って笑った。 その瞬間、「きっと彼女たちは、ランチに、コンビニのオムライスとか焼きうどんとかを食べて、いちごオレとか午後の紅茶を飲んだりしてるんだ」と思ってしまって、なんだかちょっと切なくなって、と同時に、恋に落ちたような感覚になってしまった。
わたしは、ダンサーたちのパフォーマンスを、瞬きも忘れる勢いで、食い入るように見つめていた。 周りの男性たちは直視するのを躊躇い視線を外していたりもしたけど、わたしはガン見で、彼女たちの局部に見入った。
「ちょーキレイ」
ビールを3~4缶飲んだところで、タイミングよく最後のダンサーのパフォーマンスが終わった。 酔いと興奮とでフラフラになりながらわたしは、劇場を後にした。
ストリップ 浜劇
住所: 神奈川県横浜市中区宮川町3-91
電話: 045-242-7751
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