My Favorite City In The Whole World
NYと東京とでは、
早朝の、空が明けて来るときの、色が違う。
夕暮れの、日が落ちていくときの、色が違う。
あのころは、比較するたび、
比較できないものを比較してしまったあとの、
脱力感を味わった。
忘れようと思えば思うほど、
恋焦がれる気持ちが大きくなっていった。
でもあれから、もう10年がたち、
今では、いったいどこがそんなに良かったのか、
思い出せない。
あんなに毎日、念仏を唱えるように、
「いつかまたきっと住むんだ」って念じていたことさえ、
信じられない。
でも、今日、見てしまった。
NYのあの、早朝の色を。 東京の夕暮れ時の空に。
胸騒ぎがした。
また恋がはじまるかもしれない。
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