If I Were With You
新幹線に揺られること2時間半、京の都へ1泊2日の旅。
席に座った瞬間から耐え難い睡魔に襲われ、気がついたら名古屋駅。 あなたに腕を絡めながら一緒に寝られたらよかったのに。
おばんざいの美味しいお店へ。 女将は元舞妓さん、今は娘さんと一緒に、心のこもった家庭料理を提供してお客様をもてなしてる。 あなたと一緒にカウンターに並んで座り、「美味しいね」っていいながら「愛ある料理」を食べたかったな。
お茄子の浅漬けがあまりにも美味しくて、あなたにどうしても食べさせたくて、無理を言って女将さんに宅配をお願いした。 美味しいものや、キレイなものに遭遇した時はいつも、私はまっさきにあなたのことを思い出す。
飲みすぎた後、京の夜は寒くて、タクシーに乗り込みホテルへ。 部屋に入ってからも震えが止まらなくて、あなたが横にいたらどんなに温かかっただろうなって思った。
翌朝、窓の外は澄み渡る快晴。 朝9時から和洋中の朝食を思いっきり食べた。 「昨日あれだけ食べたのにまだ食べるの?」 ってあなたにからかわれながら、一緒に来れてよかったねって笑い合いたかったな。
鞍馬山に向かう電車に揺られながら、きっとあなたと一緒だったら、もっともっと私は饒舌になって、見るもの全てがどんなに美しいかを表現しただろうね。
山頂で一休みしていたとき、杉の大木を抱きしめながら、「あー、木って体温あるね、温かいね」って思った。 あなたを抱きしめてるような感じがして安らいだ。
貴船側に降り立って、まったりとした空気に包まれながら、川のせせらぎに耳を傾けた。 あなたと一緒だったら、もしかしたら、異常にハイテンションになっちゃって、目の前の川に飛び込んで、水をかけあったりしちゃったかも。
比叡山へ足を伸ばすことになって、その途中でロテル・ド・比叡の看板を見たとき、「あー、ここずっと行きたかったんだよなー」って思わずポロっと言ってしまった。 もし隣にいるのがあなただったら、すぐにホテルに電話して、「今晩泊まれますかね?」ってきっと聞いてくれたよね。
電車に乗り込み、「四国から来ました」という男性と会話した。 あなたが一緒だったら、もっともっと話が盛り上がって、もしかしたら、「今晩の宿は梅田です」という彼と一緒に大阪まで行っちゃって、延泊してまでも一緒にお酒を酌み交わす約束をしてたんじゃないかな。
帰りの新幹線はのんびり「ひかり」で、たくさんお酒とおつまみを買い込んでパーティー。 あなたと一緒だったら、あなたと一緒だったら、あなたと一緒だったら・・・熱海あたりで途中下車。 だよね、きっとね。
新横浜で降り、電車を乗り継ぎ、田園調布へ。 あなたと一緒だったら、今こうしてブログを更新したりはしてないよね。 きっとふたりでベッドの中。
やっぱりあなたと一緒にいるのが一番楽しい。 こんな簡単なこと、わざわざ京の都までいかなくても、とっくに分かっていたのにね。 あなたと一緒なら、何をしていても、どこにいても、私の心はいつも喜びに満ち溢れている。
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